アンケート集計は専門家に任せる
アンケート集計は、ごく小規模なものであれば自分で行うことも十分に可能です。
最近では表計算ソフトもあるわけで、データさえ入力すれば複雑な数式などを自分自身で組み立てずとも、ボタン操作だけでグラフや表形式で集計してくれるようになっており、実際、アンケートといったものでなくても種々のデータや情報をまとめたり集計した経験を持つ人は多いでしょう。
しかし、規模が大きくなり、かつ設問も複雑になってくると、一般の人ではちょっと手に負えないケースも増えてきます。
データ量が多くなるだけで作業自体はコンピューターがやってくれるのだから、本質的には変わらないのではないかと思う人もいるかもしれませんが、これは常に正しい考え方とは限りません。
非常に簡単な例を挙げると、同じデータをグラフ化する場合であっても、円グラフが良いのか折れ線グラフが良いのか、それとも棒グラフが良いのかにはしっかりとした理由があるというのは小学校でも習う話です。
これはあくまでたとえ話であって、この例のように、同じデータであってもどのように集計処理をすべきかには明確な理由に基づく選択肢が存在しているのですが、小学生でも分かる円グラフや折れ線グラフレベルの話とは全く異なり、それこそ大学の専門課程を経たくらいの人でないと適切な判断が難しいことも多くあります。
アンケート集計において素人が付け焼刃で思い込みの処理を行うと、間違った解釈を導いてしまうことさえありますので注意が必要です。